線路のない鉄道ってありますか?

鉄道といえば、線路の上を電車が走るものというイメージを持つ人が多いでしょう。しかし、富山県と長野県を結んでいる立山黒部アルペンルートを走るトローリーバスは、線路がない無軌条電車です。「線路がなくて、バスなのに鉄道?」と疑問に思うかもしれませんが、このトローリーバスはガソリンではなく電気を動力として走るため、鉄道という区分になるのです。トローリーバスは線路の上に設けられた架線から電気を供給されて走っています。現在、日本で運行しているトローリーバスは立山黒部アルペンルートを走るトローリーバスだけですが、かつては東京を中心に複数の場所で運行していました。線路がないため、設備の維持に資金があまりかからないという点や電気で走るために排気ガスを出さないというメリットがあり、ヨーロッパ各国をはじめとした海外では多くの国でトローリーバスが走っている姿を見ることができます。トローリーバスは電線から電気を供給されているため、ガソリンスタンドのような燃料補給場所が不要で充電も必要ありません。また、排気ガスを出さず、ゴム製のタイヤで運行するので音や振動もレールを走る電車より少ないため、エコや環境に優しいという側面もあるため高く評価されています。立山黒部アルペンルートは豊かで美しい自然を横切る道路です。私達が観光するために環境にできるだけ負荷を与えず、そこに生息する野生動物たちをできるだけ脅かさない交通手段として採用されているトローリーバスは、鉄道好きな人はもちろん、エコや環境保全を大切だと考える多くの人々からも支持されています。立山黒部アルペンルートを走るトローリーバスは2か所あります。関電トンネルを走るトローリーバスと立山トンネルを走るトローリーバスです。関電トンネルを走るトローリーバスは昭和39年に運航開始されました。全長6.1キロ、乗車時間は16分です。立山トンネルを走るトローリーバスは昭和46年に運航が開始されており、全長3.7キロ、乗車時間は10分です。立山トンネルを走るトローリーバスは国内でも最も高い場所を走る電車としても知られています。最高高度はなんと2,450メートルです。日本では黒部アルペンルートだけで体験できるトローリーバス、乗車したら全身を目と耳にして車窓からの風景とバスの音や振動を楽しみましょう。黒部アルペンルートのトローリーバスが気に入ったら、次は海外で街中を走るトローリーバスに乗車してみるのも良いかもしれません。